6GA4AB1級PPアンプ2号機   平成30年7月13日 


6GA4AB1級PPアンプ2号機

《 はじめに 》

 このアンプは先月自作した6V6GTULPPアンプの出力管を6GA4(東芝製)に交換したものである。

《 使用部品 》

 電源トランス、OPT、CHコイル等に変更はない。

《 回路構成 》

 6V6GTULPPとほとんど同じで、回路定数をわずかに変更したのみである。 なお、出力段の低域時定数が大きくなるのでカップリングコンデンサーを0.047μFから0.1μFに交換した。
 6GA4はPP間8KΩ〜10KΩとするのが標準であるが、6V6GTULPPと同様に4Ωに8Ωを接続してPP間7KΩとする。

《 最大出力、測定結果 》

 入力約0.9Vで10Wの最大出力が得られ、6V6GTULと比較して大きくなった。 無信号時のプレート電圧300V、プレート電流35mAで、プレート損失10.5Wである。
 20HZにおける最大出力は中域の90%以上が得られ、OY−15−3.5の低域特性はなかなか優秀である。
 NFB10.5dBで、DF値は6.1、残留雑音は左右とも0.2mV未満であった。 クロストークは10HZ〜20KHZで85dB以上とれているので全く問題ない。 DFが大きくなった原因は6GA4の内部抵抗が影響していると思われる。
 周波数特性では高域がなだらかに減衰し、OY型OPTの優秀さを示している。 歪率特性はRCHの100HZのみ低出力時に悪化しているが、それ以外はよくそろっている。
 左右でわずかに利得差があったのでNFB抵抗を左右で変えている。

《 その他 》

 現在、6GA4は入手困難となり、オークションでも高価格で取引されている。 幸い、オークションで落札したアンプに使用しされていた6GA4が良品であったので使用した。
 改造に際しSG配線はそのまま残しているので、6V6GTや6L6属のUL接続に戻すことができる。




ボンネット付き


背  面


内部配線

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