シャーシは2号機で使用していた鈴蘭堂「SL−10」の天板(アルミ2mm)を交換し、両サイドには水性ニスを塗った木板を取り付けたものを使用した。 電源トランス、平滑用電解コンデンサー、CHコイルも同じく2号機からの流用である。 4号機からはトランスカバー(黒つや消し塗装)、36LW6ヒーター電源用電解コンデンサー、整流用FRダイオード等である。 出力管の36LW6は手持ちの24本からペアー管を選別して組み合わせた。 右表はそのデータ、下表はその組み合わせである。 gm(相互コンダクタンス)は凾hp/凾dcの絶対値として求めることが出来るが、右の表では凾dcを10Vで計算しているため、概算gmとした。 見ての通り、かなりのバラツキがみられるので、個別バイアス方式で対応することにした。 回路構成は36LW6×4SEPPOTLアンプの1号機、2号機、3号機、4号機とほぼ同じである。 この回路方式ではすでに多くの自作を重ねてきたので安心である。 初段は6414によるSRPP、位相反転(ドライバー)段は12BH7A、カソードに挿入する定電流回路には6CW5を使用した。 第1B電源(出力段用)はAC240V(1.2A)をブリッジ整流し、±157V(750mA)を供給している。 また、第2B電源(初段、ドライバー段用)はAC160V(100mA)を倍電圧整流し、426V(32mA)を供給している。 両巻き線とも無信号時電流は40%前後の使用率である。 クリップ開始出力21W/8Ωが得られたが、他の36LW6の2パラ構成とほぼ同じである。16Ω負荷では30W以上が得られ、しかも歪率はかなり低下する。 |
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