6336B単管MT付SEPPアンプ2号機改造  平成30年11月8日 


電源トランスを交換した6336B単管MT付SEPPアンプ2号機

  1. はじめに
     平成29年7月に自作した6336B単管マッチングトランス付SEPPアンプ2号機はプレート電圧が低いため最大出力が7Wと6336Bを使ったアンプとしては小さかった。 そこで、電源トランスを交換して大出力化を図ることにした。

  2. 使用部品
     電源トランス以外のほとんどの部品は改造前と同じである。 第1B電源、第2B電源、バイアス電源すべての電圧が高くなるので電解コンデンサーを高耐圧型に交換したが、回路構成はほとんど変更していない。
     ちなみに電源トランスは西崎電機特注品で6336B×2SEPPOTLアンプに使用していたものである。また、使用真空管に変更はない。

  3. 回路構成
     出力段用第1B電源は300V500mAをブリッジ整流して±200V、最大DC320mAを供給する。 ドライバー段用第2B電源は180Vを倍電圧整流してDC480Vを供給する。 バイアス電源は4組の90V30mAをブリッジ整流して供給する。

  4. 測定結果
     周波数特性、矩形波応答は改造前と変化はない。
     NFBは約17dBで少し多めである。残留雑音は左右とも0.5mV程度であった。 1次側から帰還した場合のDFは4.8、2次側から帰還した場合は8.6で、改造前よりも少し低下した。 電力感度が少し低下し、NFBがわずかに減少していることが原因と思われる。

  5. 最大出力
     最大出力は入力0.79Vでクリップ開始出力約28.5Wが得られた。 低域の最大出力は10HZで11Wと中域の37%程度まで低下しているが、20HZでは76%程度が得られた。



内部配線


背  面  写  真

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