最大出力は入力0.9Vでクリップ開始出力約33Wが得られ、20HZ〜50KHZまで最大出力30Wを維持している。 また、16Ω負荷では54W、32Ω負荷では63W程度の出力となった。 右図は負荷抵抗対最大出力の実測値であるが、このアンプの最適負荷抵抗は30Ω前後と思われる。 ひずみ率も負荷抵抗増に伴って低下する。 低負荷インピーダンスで最大出力が急激に低下しているのは、最大出力時のプレート電圧が低下するためである。 シャーシー上面にDCバランス、バイアス調整用切り替えSWとテストピンを設け、バイアス調整用VRは上面から調整できるようにした。 6C33CBは定常状態に達するまで15分以上かかるので、調整は十分にウォーミングアップ後に行わねばならない。 しかし、6C33CBの発熱量は尋常ではない。 無信号時でもヒーター電力12.6V×3.3A=41.58W、プレート損失180V×0.22A=39.6Wとなり6C33CB2本で約162Wに達する。 通風をよくして使用することを心掛ける必要があり、冬季限定のアンプと言えるかも知れない。 2本の6C33CBの距離が近すぎたためか、2本の中間点シャーシー温度が100度以上に上昇していた。 そこで底面に通風ファンを取り付けたところ、温度は60度前後に下がった。 使用したファンはφ80mm低騒音型である。定格DC24Vのところへ12.6Vをブリッジ整流して17Vを供給しているので非常に静かで、使用中もほとんど気にならない。 |
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LCH 内部配線 RCH 内部配線 LCH 背 面 RCH 背 面 |