実断面積 平方mm(sq) |
平方mm(sq) |
実断面積 平方mm(sq) |
実断面積 平方mm(sq) |
許容電流(A) |
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コードの許容電流値を表示しているが、コード断面積の最大値は一般に2sqであるため、それ以上のサイズは2〜3芯ケーブルの値である。 なお、4芯ケーブルでは表値の90%程度まで低下する。 一般に30芯コードは0.75sqを、50芯は1.25sqを指している。 8sqを超える撚り線の断面積は14、22、38、60、80、100sq等が標準サイズである。 それ以上のサイズが一般家庭で使用されることはまずないであろう。 下表は中国地方の現場で使用されている電線サイズの呼称である。 単位や小数点を省略しても聞けば判る呼称が自然に生まれて使用されているところが面白い。 中でも「サンパチ」の愛称で呼ばれている38sqは、2.6mm単線の7本撚りであるため非常に曲げ難く電気屋泣かせの電線であることから、皮肉を込めて付けられた呼称かも知れない。 |
(2)屋内配線用電線の種類について 住宅で最も多く使用されている電線(ケーブル)は、「ビニール絶縁ビニールシース平型ケーブル」略して「VVFケーブル」である。 地域によって「Fケーブル」あるいは「VAケーブル」とも呼ばれる。 一般配線にはほとんどこのケーブルが使用され、1.6mmから14平方mm(sq)まで2芯と3芯が製造されている。4芯ケーブルも製造されているがほとんど使用されない。 比較的規模が小さい住宅の場合はこのサイズがあれば十分である。 規模の大きい住宅等、幹線に太い電線が必要な場合は、「丸型ビニール絶縁ビニールシースケーブル」略して「VVRケーブル」(別名SVケーブル)が使用される。このタイプは太いサイズまで製造されている。 その他絶縁材料として架橋ポリエチレンを使用した「CVケーブル」があるが、これはビニールよりも耐熱性に優れているので、同サイズのVVF、VVRケーブルと比較して許容電流が大きく取れる。 しかし、直流抵抗は同じであるから、電圧降下を考慮しなければならない。 なお、キャブタイヤー(移動用)ケーブル、キャブタイヤー(移動用)コード、平行コード等は隠蔽部分の配線には使用できない。 また、その他の電線と接続具を使用しないで直接接続することも禁じられている。 一般には、コンセント以降に使用される。 |
なお、VVFとかVSFの電線略称に使用されている記号の意味は次の通りである。
記号の次の数字が太さ(断面積)を表し、ケーブルの場合は最後に芯線の本数が表される。
たとえば、VVF1.6×3Cの場合、ビニール絶縁、ビニールシース(外装)、平型、1.6mm、3芯構造であることを表している。
略称アルファベット記号の意味 |
(3)オーディオ用電線について オーディオの世界ではスピーカーケーブル、電源ケーブルなど、ケーブルの名称が使われることが多いが、コードとケーブルの決定的相違点は絶縁材料の厚さによって定められている最高使用電圧の差である。 外装のあるなしには関係ない。オーディオ業界で何々ケーブルと呼ばれている製品の内、ケーブル仕様のものは幾つあるだろうか? |