高周波1段中間周波2段増幅スーパーヘテロダイン受信機   

50年前のAMラジオダイヤルパネルを使用した
高周波1段中間周波2段増幅スーパーヘテロダイン受信機


 以前、紹介していた飾り物の高周波1段中間周波2段増幅スーパーヘテロダイン受信機を復元した。 ラジオの組み立ては30数年ぶりのことでもあり、配線図を書くことから始めなければならなかった。また、 書き上げるだけで数日を要してしまった。
 バリコンとダイヤルパネル指針駆動用の糸も、30年以上前の代物だったので張り替えることにしたが、これ がなかなか大変な作業であり、数時間を要してしまった。以前は木綿糸4本をより合せたものを使用していた が、今回はテトロン製釣り糸(8号)を使用した。 他に流用していた電源トランスを再度取りつけ、OPTと 6GW8を無理やり取り付けて組み立てが完了した。スピーカーはパソコン付属のスピーカー(4Ω)を2個直 列にして使用することにした。出力トランスにはSEL製のHiFi用を使用したので、感度調整も含めて一人 前にNFBもかけ、高域補正も施した。
 電源を入れてしばらくすると、SPから放送が流れてきた。配線に間違いはなかったようである。懐かしい音 である。初めてラジオを完成した時の感激を思い出していたが、ダイヤルを回して行くと低い周波数の部分で 「ピー」、「ギャー」と発振していることに気付き夢から覚めてしまった。
 しかし、ラジオの調整は30数年ぶりのことであり、なかなか原因がつかめなかったが、アンテナコイルと次段 同調コイルの間に取り付けられているアルミ仕切り板にアース線を追加してようやく発振は止まった。アース線 の配線方法に問題があるようである。発振は止まったが、ダイヤルの目盛りを受信周波数と合せる方法がな かなか思い出せなく、調整に手間取ってしまった。短波放送はバリコン並列のトリマーの調整如何では発振を 起こしてうまく受信できなくなる。ほとんど聴くことがないのではあるが、時間を掛けて根気良く原因を突き詰め る必要があると思っている。それにしても、オーディオと違ってMHZ帯高周波は扱いづらいものである。配線方 法が悪いとすぐに発振器に変貌してしまう。
 現在は数mの室内アンテナを接続しただけの状態であるが、それでも遠くの放送局が受信できている。屋外 にアンテナ線を張り、大地アースも接続すれば、さらに良好な受信が可能と思われる。





シャーシ上部 
内部配線

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