ヒーター電圧 | 6.3V | プレート電圧 | 40V | 100V | |
ヒーター電流 | 1.2A | SG(Ec2)電圧 | 100V | 100V | |
最大プレート電圧 | 550V | G1(Ec1)電圧 | 0V | −7.7V | |
最大SG(Ec2)電圧 | 200V | プレート電流 | 240mA | 100mA | |
最大プレート損失 | 13W | G2(Ec2)電流 | 19mA | 7mA | |
最大SG(Ec2)損失 | 5W | 相互コンダクタンス | 14,000μmhos | ||
内部抵抗 | 5.3KΩ |
上記プレート特性図はSG電圧(EC2)170Vのものである。 この図上にプレート電圧250V時の最適PPロードラインを引けば368Ω(P−P間換算で1472Ω)となり、その時の最大出力は49.4Wに達する。 しかし、これはプレート損失を無視した計算であるり、中出力時のプレート損失は許容値(13W)を超え、かなり過酷な条件である。 プレート損失を抑えるためには負荷抵抗を1KΩ(P−P間4KΩ)程度まで大きくした方がよいのであるが、SG電圧が170Vのままでは奇数次ひずみが多く、最適条件とは言えない。 コントロールグリッド電圧は−10V付近までしか利用できない。 最適動作とするためにはSG電圧を下げればよい。一般にはSG電圧をパラメーターとしたプレート特性図を使用すれば簡単に推定できる。 ところが6GB3Aでは公表されていない。これでは、P−P間4KΩ時のSG電圧は何Vに設定すればよいのか不明である。 代表的動作例の表をよく見ればプレート電圧40V、SG電圧100V、EC1=0V時プレート電流240mAとある。 これを基にしてSG電圧100V、EC1=0V時のプレート電流を推定した曲線が下図の、緑実線である。 これにプレート電圧250Vとして1KΩ(P−P間4KΩ)のロードライン(青線)を記入すればほぼ最適条件となることが分かる。 赤色点線はプレート損失13Wを表している。 このロードラインから最大出力を計算すれば下記の通り24.2Wとなる。各出力時のプレー損失も規格内に収まっている。 (250V−30V)×0.22A÷2=24.2W 実際はプレート電圧、SG電圧ともに低下するため15%減、さらにOPTの損失を考慮すればOPT2次側で得られる最大出力は17.5W程度に下がると思われる。 先日製作した6GB3APPアンプでは最大出力約18Wが得られた。 続いて、次に製作を検討している6DQ5PPアンプについて動作条件を検討する。WEBで検索したデータの概略は以下の通りである。 |
ヒーター電圧 | 6.3V | プレート電圧 | 70V | 175V | |
ヒーター電流 | 2.5A | SG(Ec2)電圧 | 125V | 125V | |
最大プレート電圧 | 990V | G1(Ec1)電圧 | 0V | −25V | |
最大SG(Ec2)電圧 | 190V | プレート電流 | 550mA | 110mA | |
最大プレート損失 | 24W | G2(Ec2)電流 | 42mA | 5mA | |
最大SG(Ec2)損失 | 3.2W | 相互コンダクタンス | 10,500μmhos | ||
内部抵抗 | 5.5KΩ |