調整用可変抵抗器   平成15年12月25日    


 自作アンプを調整する場合、可変抵抗器が必需品である。 そこで、私が製作して使っている 0〜320KΩ高抵抗型と 0〜1100Ω低抵抗型の可変抵抗器を紹介する。 すべて手持ちのガラクタ部品で組み立てたものであるが重宝している。 内部接続図は第1図(高抵抗型)と第2図(低抵抗型)の通りである。
  1. 高抵抗型
    120KΩ以下の抵抗値変更は12接点ロータリーSWと10KΩVR(巻き線型)で行い、120KΩ以上はUSソケットのリード線を差し換えて行う。 リード線の先端に小型のワニグチクリップを取り付けておけば便利である。
     なお、10KΩVRは2W巻き線型、10KΩ抵抗のうち3個のみ2W型、他は1W〜0.5W型を使用しているので、通電可能な電流値は40KΩ以下の部分では10mA程度、それ以上では5mA未満である。
     多接点のロータリーSWが入手できない場合はスナップSWを数個使って製作出来るが、その場合の接続は第3図でどうであろうか。

  2. 低抵抗型
     スナップSWは普通の使い方と違ってノブを下にした状態でオンとなるように取り付けた方が使い勝手が良いと思う。 つまり、ノブが上になっているSW(OFFの状態)の抵抗値を合計すれば総抵抗値になる。 もちろん、VRの抵抗値も加算しなければならないが。
     なお、こちらは50mA程度は流せるようにW数を設定し、主にSEPP定電流回路(ドライバー段打ち消し回路)の調整等に使用している。

  3. 抵抗値の精度
     最適状態にセットした状態で可変抵抗器の抵抗値をテスターで測定すればよいので、抵抗値はあまり正確でなくてもか構わない。 5%級でも十分使用できるが、マイナス誤差の抵抗を使った方が良いと思う。 プラス誤差の抵抗を使用していると微妙なところの抵抗値が得られない場合がある。

     なお、VRのつまみは0〜10までの数字が刻印されているものを使っているが、概略値が判り易くて便利である。




第1図 高抵抗型可変抵抗器


前面写真



背面写真



第2図 低抵抗型可変抵抗器


前面写真



背面写真



第3図 スナップSWを使用した場合の接続

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