電源遅延投入装置 平成22年4月5日
私の使用している3CHマルチアンプ方式オーディオシステムは、プリアンプ1台、メインアンプ5台、CDプレーヤーの計7台で構成され、毎回全ての電源スイッチを入切する手間は大変わずらわしいものである。
リレーですべてを同時投入する方法は簡単であるが、使用しているメインアンプはすべて突入電流が多いSEPPOTLアンプである。
一応、各アンプに遅延リレーを付けてはいるがB電源回路のみである。そのため、すべてを同時投入したのでは瞬間の電圧降下が大きくなる。
そこで、3秒タイムリレー(AC250V3A)2個、リレー(AC250V2P20A)3個、補助リレー(AC250V2P5A)1個、2口コンセント4個を組み合わせた遅延投入装置を製作して使用している。
タイムリレーの操作電源がDC24Vであるため、小型トランスを組み込んで供給した。メインリレー(3個)と補助リレーの操作電源はAC100Vである。
2口コンセントのみ新品で、他は手持ち部品を使用した。コンセントは特別変わった物ではなく、露出型一般品である。
プリアンプに装着されたSWを投入するのみで、あとは順次電源ONとなるべく組んでいるが、なかなか使い勝手がよく便利である。しかし、この方法は電源コンセントにこだわりを持つマニアからは異論が出るかもしれない。
《 回路構成、動作順序 》
- AC電源はプリアンプ経由で供給する方式であるため、本機には電源SWを設けていない。
- プリアンプの電源SWが投入されるとリレー(X)がオンとなり、コンセント(A1、A2)に通電される。同時にタイムリレー(T1)にDC24Vが供給される。
- 3秒後タイムリレー(T1)がオンとなると、リレー(Y)がオンとなり、コンセント(B)に通電される。同時に補助リレー(R)がオンとなりタイムリレー(T2)にDC24Vが供給される
- さらに3秒後、タイムリレー(T2)がオンするとリレー(Z)がオンとなり、残りのコンセント(C)に通電されて一連の動作が完了する。
- 電源オフ時はすべてのリレーが同時にオフとなる。
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